10.06.2013

SIGMA DP2 Merrillがやってきましたよ!

Leaves
ISO250  f2.8  1/50
iPhone以外の保有カメラはEOS 6D、EOS M、RX100であり、既に守備範囲はフィールド全体以上に及んでいる。及んでいるにもかかわらず、DP2 Merrillが来た。ストレスなのか、物欲なのか、心の穴埋めなのか、幼少期の人格形成不全なのか、よく分からない。原因が何なのか、分かったところでポジティブな原因じゃないだろうから分かりたいとも思えない。
一般トライアスロン競技者層には練習用ホイールにR501、決戦用にBora Oneの二組があれば十分であるのにもかかわらず、8センチディープだ、いや10センチだ、といったホイールに手を出してニタニタするのに似ているだろうか…?



氷川神社 絵馬
ISO100 f2.8 1/60   右の絵馬にピント この距離でも左奥は若干ボケる
First Impression
  • まだ曇天(雨)でしか使っていない段階での記述。DPは晴天時に強く、曇天時に弱いというのが定説。
  • 解像番長。解像感はフルサイズを上回る。
  • 開放から十分解像する。
  • 色が変。地味。
  • 低感度専用機。ISO200くらいまではよい。ISO400くらいからはだいぶ怪しい。
  • 手振れ補正無し。屋外でも曇天だと手振れ連発。晴天でも光の入りが悪いとダメだろう。
  • 換算45mm。ある程度は寄れる。
  • バッテリーは弱い。いやバッテリーが弱いのじゃなくて、カメラが大喰らい。
  • 結構でかい。見た目の大きさから想像するより軽い。ホールド性は悪くない。
  • Raw撮り、Raw現像が基本。jpgもあるが。Raw現像ソフト"SIGMA Photo Pro"はタダだが、出来はよくない。
  • デジタルカメラとしての性能は低い。被写体に合わせて各種設定をしシャッターを切り静止画撮影をする、という基本的なところまでは快適だが、それ以外がひどい、と言う意味。
  • 「ピーキー過ぎてぼくちゃんには無理かな…」と思わざるを得ない。
  • Made in Japan
  • (以下、継続使用して気づいたことなど追記していく予定)
  • 晴天時のような光が豊富ならシャッタースピードは十分に稼げる。解像感の際立った普通のカメラとして使える。


氷川神社 祈祷申し込み
ISO160   f2.8   1/60  ボケ
DP2 Merrillをおおざっぱに位置づけると、ミラーレス群のひとつと言ってよいだろうが(いや、レンズ交換できないからだめなのか?)、かなりクセの強いカメラであるから、ミラーレス群のひとつです、と言うのは乱暴でもある。
センサーの特殊さがSIGMAカメラの特徴だけれども、どう特殊であるかは使用上はあまり関係がないので省略。毀誉褒貶の激しいセンサーである。"Merrill"はセンサー開祖の名前にちなんだとか。


氷川神社 DP2 Merrill
ISO125  f3.5   1/50  等倍だと手振れ ここで5,6枚連射したがすべて手振れだった
「いろいろとカメラとしては難があるが、条件が整うと非常に解像する。」というのがDPというカメラであろう。どのくらい解像するかというと、6Dより解像する。最終的なjpgでは6Dが5472 x 3648で、DP2 Merrillが4704 x 3136だからDP2の方が画素数が小さいが、解像感は上回る。センサーサイズはAPS-C程度。
2013-10-05
例としてまず、氷川神社の切り抜き。ISO100  f4.0   1/60である(手振れしてなくてよかったね!)。これで等倍。雨粒、おばさんのズボンのしわ、幕の模様、奥の葉っぱ。もう一度言うと、これで等倍(!)。

氷川神社
全体画像。ここから切り抜いた。解像番長。これでDPの特徴の90%が語れてしまう。この写真はf4まで絞ったが開放でも中央は解像番長し、周辺部も特に甘いというほどではない。絞ると周辺部がより解像する、と言う感じ。等倍で見ないと分からない細かい違いだが…。








DP2 Merrill 解像チェックサンプル
ISO100  f5.0  1/160
DP2 Merrill  VS   iPhone4S
iPhoneとの比較素材が準備できたので追記。
上の写真がDP2で撮った某玉県のある市役所である。晴天だと絞っても十分なシャッタースピードを確保できる、あるいは、絞らないとシャッタースピード限界を超える。
2013-10-08
DP2の中央部を切り抜き。等倍。
IMG_1488
画角がiPhone4Sの方が広いので少し被写体に近寄って撮影。同部分を切り抜き。等倍。画像が小さいのは総画素数が少ないため。一目瞭然でDP2の方が勝っているが、iPhone4Sの健闘ぶりの方が印象的で…。




現像例1
DP2 Merrill 夜景っぽく現像
6D & EF 24-105mm F4L   vs   DP2 Merrill
6DとDP2を持ってお台場へ出かけた。6Dはフルサイズである。まずは昼間の写真で比較。
DP2 Merrill ISO100 f6.3 1/125
DP2 Merrill  ISO100  F6.3  1/125
なんということのないつまらない画。
2013-10-10 6D EF24-105mm  ISO100  f5.0 1/320  47mm
6D EF24-105mm  ISO100  F5.0  1/320  47mm 
続いて6D。つまらない。風景だとコンピュータで見るだけなら違いは分からないし、違ったとしても大した違いではない。
2013-10-10
続いて解像チェック。解像チェックに何の意味があるのだろう…。
2013-10-10
解像感は同じくらいか、やや上のほうがよいか。DP2 Merrillが上で、6Dが下。解像感ではフルサイズに優るとも劣らない。6Dの方が画素数が大きいので同じ個所を切り抜くと大きくなる。専用設計の単焦点とLレンズとは言え汎用便利ズームとの違いもあるのだが…。



DP2 Merrill ISO100  f5.6   0.4s
DP2 Merrill 無補正現像 上の写真と同一ファイル
DP2 Merrillの無調整。特になんということのない画。上のように夜景っぽくすると、何となくましになる。うまい人はさらに良く現像できるのだろうが、私には無理。
6D EF24-105mm  ISO1600  F4.0  1/40  45mm
6D EF24-105mm F4L   ISO1600  F4.0  1/40  45mm
6Dの無調整。機材比較素材集めという意識が足りず同一条件なのは時間帯と画角程度で、絞りからISOから全然違ってしまった。とはいえ、ISOは1600と常用域であるから、そんなに影響は大きくないだろう。
2013-10-10
両者の解像度チェック(若干…虚しい…)。まずはDP2 Merrillから。ISO100なら夜でも解像番長である。
2013-10-10
そしてフルサイズ6D。ISOが1600で露出も違うだろうから比較対象にはならないが、それを差し引いても解像感はDP2 Merrillの方が上。






以上がDP2の尖った特徴の90%で、以下はその解像番長の代償で、ほとんどが悪口となる。


氷川神社 参拝帰り
ISO125  F4   1/60
まず色が変。赤が変だったり飽和したり、全体が変だったり、地味だったり、くすんだり、色抜けが起きたり。現像ソフトで頑張って調整をするとどうにかそれらしくなってくるが、扱いづらいソフトで手間だし、どうにもならないことすらある。
色抜けは、例えば門でピンクの布を持っている人の顔を等倍で見ると、モノクロでゾンビ状態であった。どういう理屈で色が抜けるのか知らないが、仕様らしい。
DPシリーズは「撮れる画は当たり外れが激しい」と評されるが、確かにその通りで、いい時はいい画が撮れるけれども、外れると(手振れを起こしていなくても)現像ソフトで頑張っても救い難いことが多々ある。


SDIM0229
ISO500 1/10 f2.8 ノイジーで色が死んでる
そして解像番長としての輝かしさの代償として、高感度性能が著しく低い。最近のカメラでは考えられない弱さ。ISO100が基本と考えて良い。ISO400くらいから怪しくなる。上の画像はISO500(上限をISO500に設定している)でそれでもシャッタースピードを稼げず1/10と実用外。これ以上ISOを上げるとそもそも実用外であるから、高感度性能はこの程度が限界。暗い場面に弱い、というより、すごく明るい場面以外全般に弱い、と言った方がよい。そういう特殊なセンサー。
2013-10-06
EOS M EF-M22mm ISO2000 1/40 f2.8
同じ絞りのEOS MはISO2000まで上がりノイジーだが色もよくシャッタースピードも確保でき(換算35mmだから1/40ならどうにか可)、実用範囲内。


SDIM0232
ISO6400  f2.8  1/40
ISO3200だの6400だのは冗談の域。開放でf2.8と暗いレンズではないが、明るいレンズでもないため、室内や曇天だと厳しい。ISOを上げられずシャッタースピードを稼げない上に手振れ補正がないためよほど気をつけないと手振れ写真を連発することになる。解像感が高いからブレが分かりやすい、ということもあるが、適当に撮っていると7連射が全滅することもある。

SIGMA DP2 Merrill ゴリラポッド 足の角度を考えないとバランスが崩れる 使用不可能じゃないが実用的ではない
6D EF24-105 F4L   ISO100  F4.5   1.3s   マイクロ三脚
このように暗めの被写体にめっぽう弱いが、三脚を使ってISO100の長時間露光をすると、色も乗り解像番長ぶりを発揮できる。夜景に弱いわけではない。高ISOに弱いだけだ。幸いDP2 Merrillは比較的軽いので小さい三脚でよいだろう。写真のマイクロ三脚の小さい方(邪魔にならず常時装着可能)でもバランスが悪いが足の向きを調整すれば無理ではない(メーカー推奨からは外れるだろうが)クイックシューと適当な三脚での運用が無難であろう。


Untitled
ISO160   f2.8   1/50
換算45mm単焦点(DP1が28mm、DP2が45mm、DP3が75mmという住み分け)。専用設計の単焦点にして光学性能を上げるというピーキーさ…。便利ズームが懐かしい…。
うれしいことにマクロ的に寄れる。このくらい寄れれば十分。クローズアップレンズ(AML-2)も別売されており、さらに寄れるようになる。そうすると三脚が要るだろうが…。

2013-10-04 SIGMA DP2 Merrill バッテリーキャンペーン
6D  EF24-105mm F4L    ISO2000
バッテリー(BP-41)は弱い、というかカメラの消費電力が大きすぎる様子。SIGMA社の省電力技術が足りないのか、そもそもそういう大喰らいなセンサー技術なのかはしらないが、ともかく大喰らい。使い方にもよるだろうが、100枚は持たないとされる。体感上でも100枚は持たないな、と感じる。だが…ユーザーフレンドリーなSIGMA社は一味違う…。バッテリーが弱いなら追加してしまえ!という力技である…。買った時はキャンペーン中であるらしく、予備バッテリーを2つプレゼントしてくれた!なんとふたつも!ほう、それじゃ、はじめからバッテリーが2つ付いてくるのか、と言えばそうではない。
非キャンペーン時の標準構成でバッテリーは2つである。今なら!キャンペーン中だから!もうふたつプレゼント!であったから…なんと合計4つのバッテリーである…。ネタのようである。また、予備でさらに追加するにしても、純正バッテリーとしてはかなり安価で、このあたりのSIGMA社の姿勢が面白い。Canonなら倍額はする(何しろ私は株主だからな、ま、御手洗君、ぼったくりインクとぼったくりバッテリーで儲けてくれたまえ)


RX100   EOS M    DP2 Merrill
6D EF24-105mm F4L    105mm  F4  ISO3200  1/60
ボディサイズは、ミラーレスサイズ。少なくともコンデジではない。EOS Mより一回り大きい。デザインは無骨。重さは外見から想像するより軽い。EOS M & EF-M22mmより軽い。首吊りストラップが付いてくる。
デザインがダサいとかちょっとでかいんじゃないか、というのは、解像番長DPの場合どうでもよい、と思える。


2013-10-05
EOS M  EF-M11-22mm
レンズフードは純正のものを買った。でかい。しかもこれだとレンズキャップがつかない。普段のちょっとしたスナップはレンズキャップ運用で、旅行等ある程度まとまった撮影をするときはレンズフードをつける感じで。49mm径の社外品を選んでもよい。

氷川神社
ISO200  f2.8   1/60
JPGもあるがRaw現像が基本。この運用が難。ApertureやLightroomが対応していないから、SIGMA Photo Proというソフトを使うことになるが、このソフトがイマイチ。動作が遅く、機能が足りない。トーンカーブもない。同じ作業をするにしてもApertureよりずっと時間がかかる。ただ、頭の良い人の記事を読むと、このひどいソフトを念頭に入れ、完成図から逆算して撮影している様子。結局は頭。頭が悪いと道具をまともに使えない、まともに使えなくて悔しいから悪口を言う、ということが分かって憂鬱になる。
DP2 Merrill 無調整現像
ISO100  f4.5  1/320 
頭が悪くても、一般的な現像の範囲であれば十分に可能である。晴天時にどのくらいのシャッタースピードを稼げるだろうか、というチェックで撮った、なんということのないただのつまらない写真である。これをSIGMA Photo Proで加工してみた。
DP2 Merrill インチキ現像
夕方のようになった。こういう現像は記憶色を大きく逸脱していてインチキ現像、捏造色と思うが、この程度の現像は特に知識や経験がなくてもできる。彩度、コントラスト、ハイライトを上げて、シャドウ、Fill Lightを下げ、色をオレンジにした。破綻までの調整幅が広いのがRaw撮りのメリットである。(Raw現像ソフト王者Lightroomの値段が下がってきてRaw現像をしやすくなりましたね!ね!)
Blue
現像例。SPPのみ。撮影、現像データのExifはこちら
Green
現像例。SPPのみ。SPPは機能が全然足りないし、動作もよくないけれども、この程度にはいじれる。Exifはこちら


2013-11-07 GTA5
2013-12-08
液晶画面を撮った時、モアレが出にくい気がする。ライブビューや再生画面ではモアレが出まくっているけれども、現像すると案外とキレイに撮れていることが多い、気がするがどうなのだろう。Foveonセンサーはモアレに強いのだろうか?それとも逆にローパスフィルターがないから弱い?



2013-10-04 SIGMA DP2 Merrill
6D EF24-105 F4L   ISO3200
パノラマとか動画とか夕焼けモードとか美肌モードとかトイカメラとかミニチュアとかHDRとかGPSとかWifiとかデジカメらしいものはない。ライブビューは汚く、ファイルサイズはべらぼうに大きく、書き込みが終わるまで再生もできず、随分待たないとピントチェック&ブレチェックもできない。そういう快適性能は非常に低い(動画機能は一応あるが、あるというより、ないと言った方がよい程度のもの)
ただ、被写体によって普段使いの設定から変える操作、そしてシャッターを切る瞬間までは、慣れは必要だが操作しやすい。撮る道具としては根幹操作は快適で優秀。AFは速くはないが遅くもなく、正確。AF/MF切り替え、操作感などは秀逸。撮影の根幹部分以外の快適性がよくないだけ。


以上が雨で外に持ち出した第一印象。「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」という感じ。
DP2 Merrillは三脚を使うか、晴天時というのが定説だから、手持ち曇天での第一印象が厳しいのはやむを得ないか。晴天で持ち出さないと何とも言えない。と、同時にEOS Mがいかに優秀かをいやがおうにも再認識…。

それとちゃぶ台をひっくり返すようだが、そんなに解像したからなんなの?という疑念はぬぐえない。



追記:しばらく運用して晴天屋外でも使った。やはり印象として、扱いづらさは感じるものの「こりゃダメだ、売ってしまえ」とは思わない。確かに手振れでの失敗写真や色が変でSPPでは救えなかったりするが、型にはまると他のカメラでは遠く及ばない画が撮れる(ことがある)
ゆるくてほわんとしていてソフトな画は望めないが、シャープでヘビーでソリッドな画には強い。
「中判カメラを使うような気持で撮るとよい」という評があるが、なるほど、確かに。居酒屋とかパーティで気軽にパシャパシャ使うものではない。中判カメラを使ったことはないから知ったかぶりだが…。パーティに行ったこともないからそれも知ったかぶりだが…。




追記2:大分・別府旅行にDP2 Merrillだけで行った。その記事はこちら。画像多数。







クローズアップレンズは純正でなく49mm径のケンコーのNo.5を買った。満足。



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2 件のコメント:

  1. 流石の解像番長。
    DP2Mに飽きたら次はRX1ですね。手放しちゃいましたけどアレはいーです。

    値段気にせずボロボロに使い倒す前提でもう一回買いたい。

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    1. DPは解像するんですけど、ここまで解像して何か意味があるんですかね…と今更…。

      RX1はよい評判しか聞きませんね。高いから手がでませんが。

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