3.12.2010

さいたま系トライアスリート素人派の回顧-自転車と出会う頃-

去年の夏、自動車の買い替えを検討していた。
新型プリウスの供給が潤沢であれば、新型プリウスを買うつもりであったが、
需要が供給を大きく上回っていたので、プリウスは数カ月待ちとなった。
数カ月待ち、というのは気が乗らなかった。

エコカーも結構だが、スポーツカーに乗り、人生を楽しむことができるのも、
まだ、ガソリンが枯渇していない今かもしれない、と思った。
ガソリンエンジンが、モーターに取って代わられるのは時間の問題で、
アクセルを踏みこんで、うなるエンジンサウンドを楽しめるのは
向こう数年が最後となるかもしれないと思った。

速い車には興味がなかったので、楽しい車に乗りたかった。
そして、オープンカーを買おうと思った。
Mini Convertibleロードスターか。
風を感じながら、外を走り、
屋根を開けて桜や紅葉のアーチをくぐり、
ヒーターをかけて冬を頬に感じるのは、さぞ気持ちかろう。

ディーラーに行き、試乗させてもらい、コーヒーをもらい、660ccの下取り価格を聞き、名刺をもらい、カタログをもらい、見積もりを取った。
数分の試乗であったが、気分が高揚した。
オープンカーは最高であった。
これからはこのディーラーにお世話になるだな、とアドレス帳に加えた。

その年の初めからの禁煙が軌道に乗っていた。
インドアでタバコを吸っていれば満足だった生活から、
少し、外に意識が向いたようだった。
オープンカーに乗って、外の空気を吸いたかった。
インドアで、換気扇の下で、モクモク、にさよならを言いたかった。

車を買うには、お金と、あとは、ええっと、印鑑証明と、実印もいるかな、と思った。
役所に行かなくちゃならないのか、と思った。

その頃、車に自転車を積んで、ぶらりとサイクリングも一興だろう、
オープンカーで出かけて、ぶらりとサイクリングは楽しかろう、と折りたたみ自転車を買った。

その時に買った折りたたみ自転車に、休日ともなれば乗るようになった。
初めての長距離60kmを走った時は、くたくたに疲れて、帰宅後、すぐに寝てしまった。
徐々に乗れる距離が増えて、100kmでも大丈夫になった。
体が徐々に強くなっていく感じが、うれしかった。


荒川を南下し、お台場にガンダムを見に行ったこともあった。
浦安ディズニーまで行ったこともあった。
皇居を一周したこともあった。
折りたたみであったが、物見山へ行ったこともあった。
荒川を北上し、パノラマ公園や行田へ行った。
行田駅近くのコンビニ駐車場でコーラ飲み、おにぎりをほおばりながら、
ずいぶん遠くまで来たものだ、自転車とはすごいものだ、と思った。
また、あるときには、熊谷に行った。
熊谷は自転車で行く距離ではないと思ったが、
行って、帰ってこれた。
このころにはもう、車の買い替えは立ち消えになっていた。
オープンカー?
いや、自転車は屋根どころかフルオープンだから、と思うようになっていた。
オープンカー?
その前にロードだろう、と思うようになっていた。

そして、ロードを買った。

気づけば、インドア換気扇モクモクとは、お別れしていた。



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